ROOKIES STUDENTS

ROOKIES STUDENTS vol3 吉村 悠司(近畿大学)

CAREER ROOKIESは、大学生なら誰でも参加できる1日完結型のビジネスコンテスト。意識の高さをアピールする場ではなく、楽しくビジネスに触れたり、挑戦を通して新しい自分を発見したりすることを目的としています。

ではCAREER ROOKIESにはどんな学生が参加しているのか?実際に参加している学生たちの課外活動を特集するインタビュー企画「ROOKIES STUDENTS」。その第3弾として、CAREER ROOKIES(大阪)に参加してくれた近畿大学4年生の吉村悠司さんに、普段取り組まれている活動について伺いました!

*このインタビューは2024年2月に行われました

吉村さんは学生マルシェ団体の代表を務める大学4年生

ー今日はよろしくお願いします。この記事ではCAREER ROOKIESやビジコンというより、学生が取り組む課外活動について紹介してもらいたいんですが、吉村さんが取り組んでいるものはなんですか?

学生マルシェ団体 ヒトツナギの活動です。僕はこの団体の立ち上げを行なって今も代表を務めており、マルシェイベントへの参加や主催を通して、地方の特産品を他の地域にて販売する活動を行ってます。団体ができたのは去年の3月ですが、これまでにマルシェイベントに10回ほど参加しました。また、マルシェを主催することもあり、3月に初めての主催イベントを予定しています。

ー学生マルシェ!マルシェって聞いたことありますが、どういう活動なのかよく理解できていないんですが・・。

簡単にお伝えするとマルシェとは、市場のようなもので地域限定、店舗限定など、こだわりの商品が並んでいるマーケットです。僕らはそのマルシェに参加したり、自ら主催してるのです。

ーありがとうございます!吉村さんがご自身で団体を立ち上げられたとのことですが、始めようと思ったきっかけを伺いたいです。

きっかけは、地域活動のプログラムに参加したことです。そこで出会った大学生が面白い人ばかりだったので、みんなで集まって大きなイベントができないかなと考えたときに、元々、大学外のゼミで企画したことがあったマルシェをやってみたいと考えるようになりました。

ー団体の活動はどれくらいの人数でどのようにされているのでしょうか?

団体のメンバーは20人いますが、住んでいる場所はバラバラです。僕は関西に住んでいるんですが、メンバーの中には関西圏じゃない人の方が多いです。だから基本的に、当日の販売までの準備はオンラインで行います。全メンバーと関わることは難しいので、それぞれのタイミングが合うときに関わるスタンスを大切にしています。例えば、直近だと徳島でマルシェの活動を行ったのですが、参加したのは近隣に住んでいるメンバーを中心に5・6人ほど。観光も兼ねて来てくれることもあります。

ー場所を問わずフランクに活動に関われるのはすごく興味深いです。マルシェでは青森のスープや金沢のゆずシロップなどを始めとする全国各地の特産品を販売してるようですが、生産者の方々とはどのように交流されていますか?

元々、僕自身がふるさとワーキングホリデーなどで活動していたことがあり、そこで生産者の方と知り合ったことで、マルシェへの出店に繋がっています。また全国各地にメンバーがいるので、彼らが住んでいる地域の特産品を販売することもあります。

ーふるさとワーキングホリデーとは?

ふるさとワーキングホリデーは、地域のお仕事に貢献したい!ローカルのコミュニティを感じたい!という気持ちを持った人が1ヶ月〜3ヶ月間、海外のワーキングホリデーの日本版の感覚で地域に入り込むものです。地域を知るには地域に住み住民の日常に入り込むことが必要と考えたため僕もやってみたんです。

ーなるほど、実際にそうした活動を通して地域貢献に関心を持たれているのですね。マルシェは特産品を買ってもらうことが目的の1つだと思いますが、販売を行う上で意識していることはありますか。

マルシェでの取り扱いをお願いする際には、これまでの販売実績を説明してちゃんと売れるということを説明しています。マルシェの目的は生産者の思いを広げたり、人を繋いだりすることですが、それは商品が売れた上で実現することだと思うので。「こんな感じで売れます」「この期間でこれだけ売れました」など具体的に説明することで、生産者さんとの信頼関係を築くようにしています。

販売を行う際には、キャッチーな表現で興味を惹くようにしています。一つひとつの特産品にストーリーはありますが、お客さん側からすると最初に言われてもなかなか理解してもらいにくいんです。なので、「なんでこの県にこれがあるのか?」と思ってもらえるように最初のアピールはとても大切にしています。

あとは、お客さんによって会話の引き出しを変えるようにもしていますね。大人の方だと特産品に興味を持ってくださる方が多いですが、同じような大学生だと学生団体の活動について知りたいという方もいらっしゃるので。

学生団体経営の難しさ

ー少し話はそれますが、学生団体の運営って難しくないですか?色々な学生団体が生まれてはなくなっていくような気がします。

そうですね・・・学生団体の難しさは、メンバーを主体的に関わり続けさせる事だと思います。学生は日常生活でも新しい出会いや活動に参画しているので、1つの団体活動に集中することは難しいです。だからこそ、団体内でメンバーの主体的になれるオンライン活動やリアルでのイベントを重ね続けることが必要だと思います。

ー吉村さんは大学3年生の3月から活動を始められていますが、それまではどのような活動をされていたのでしょうか。

元々学校の先生になりたい気持ちがあったのですが、自分の中で決心がつかず、大学を休学していました。その期間は、子どもと関わるのが好きだったので、地域の子ども食堂や学習支援のサポートを行っていたんです。

活動の企画や運営を行うことで共感してくれる人が増えて、自分が当たり前にやっていたことは関心を持ってもらえることだったのだと思うようになりました。また、つながるキャンパスというオンラインプラットフォームに参加したのも自分の転機の1つです。活動の一環として大阪でのマルシェでの商品販売を行ってたのですが、次第に地域の中で挑戦してみたいという思いが募るようになりました。

大学卒業後は地域おこし協力隊へ

ー今年の3月で大学を卒業されるということですが、吉村さんは将来、どんなキャリアを歩みたいですか。

卒業後は、青森県田子町の地域おこし協力隊に入隊する予定です。田子町はマルシェの活動以前からずっと関わりがあって、チャレンジャーを応援する風土を魅力的に感じていました。また、僕は身を置く場所を考える際に人と環境を重視しているのですが、一緒に働きたいと思えた協力隊の先輩と出会えたのも決め手です。

学生マルシェ団体 ヒトツナギについては、卒業後も継続していく予定です。メインで動くのは後輩になりますが、販路拡大を目指していきたいですね。

ーCAREER ROOKIESに参加してみた感想を教えてください。

1日でビジネスプランの構築を行う必要があるのでかなりハードでしたが、それに負けないくらいパッションの高い学生が集まっていたと実感しています。熱い議論を通して試行錯誤する中で、新しさも難しさもワクワクも感じられました。

ーありがとうございました!

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