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学生時代のビジコン経験はどう活きる?大活躍中の社会人に聞いてみた!

CAREER ROOKIESは、大学生なら誰でも参加できる1日完結型のビジネスコンテスト。意識の高さをアピールする場ではなく、楽しくビジネスに触れたり、挑戦を通して新しい自分を発見したりすることを目的としています。

では、学生時代にビジコンを経験することにどんな意味があるのでしょうか?今回は、学生時代にビジコンを経験し、今は大手企業で大活躍している秋元さんにインタビューをさせていただきました。秋元さんは本業である大手IT・通信会社で新規事業開発の仕事をしつつ、学生時代に一緒にビジコンに出ていた仲間と起業に挑戦中でもあります。

秋元さんのプロフィール

社会人6年目(2018年卒)。2018年に慶應義塾大学を卒業。大学1年生の時に「自分の実力を知りたい」という気持ちでビジネスコンテストに挑戦するも三連敗。しかし諦めきれず、4度目の挑戦で優勝を果たす。卒業後は大手IT・通信企業にて、M&Aを用いた新規事業開発や全社的なアライアンス戦略の検討・推進を担当。

学生時代にビジコンに参加しようと思った理由

-秋元さんは学生時代に4回ほどビジネスコンテスト(以下、ビジコン)に参加されていたとのことですが、どうして参加しようと思ったのか教えてください。

自分が社会でどれくらい通用するのかを知りたかったからです。当時、「将来は独立して自分の力でお金を稼ぎたい」と考えていたので、独立に向けて今の自分の実力を測ることを目的にビジコンに参加しました。2014年のことです。

また、僕は同じシリーズのビジコンに4回参加しているのですが中々優勝できず…、回を重ねるごとに優勝したいという思いが強まりました。

-ビジコンに参加される中で、印象に残っていることを教えてください。

全然勝てなかったことですね。勝てなくて悔しくてもう一度、と何回も参加しました。中間発表では1位だったのに、最終審査で優勝を逃して、悔しい思いをしたこともあります。3回目までは力不足を実感していましたね。

-3回連続で負けてしまったとのこと。では4回目はどうだったのでしょうか。

4回目にして、念願の優勝を果たしました。このときは、それまでの回とは異なり、過去の優勝者へのヒアリングを行いました。そこで、自分の進め方との違いを知ったんです。とくに重要だと感じたのはチーム編成。これまではなんとなくチームを組んでいたのですが、どういう人がいれば優勝できるかを考えた上で、メンバーを集めました。

-具体的には、どのようにチーム編成を工夫されましたか。

優勝のためにどんな人がチームに必要かを整理し、その要件に当てはまる人に声をかけたり、SNSで「ビジネスコンテストで優勝したいので、一緒に優勝を目指したい人は是非声をかけてください」といった形で呼びかけたりしました。その際に、自分はアイデア出しに自信がなかったので、それを強みとするメンバーが集まるよう意識していました。投稿する文言などにもこだわっていた記憶があります。

編集部注:CAREER ROOKIES のナンバーシリーズは学生は事前にチームを組む必要はありません。秋元さんが学生時代に参加していたのは別のビジコンです。

-他に工夫されたことがあれば伺いたいです。

テーマを出す企業が真に求めていることは何かを常に考えならがら検討を進めました。僕が参加していたビジコンは、テーマを出題する企業が毎回違っていたんです。例えば、JTBさんのときのテーマは「破壊的イノベーション」。一瞬どういう意味だろうと考え込むフレーズですが、だからこそ、真意を捉える必要があるのだと思っています。このときは、「ありふれたアイデアではなく、旅行産業以外で革命を起こせるような突飛なアイデアがほしい」という思いがあるのだと考えていました。

学生時代に経験するビジコンの魅力

4度目の挑戦で優勝が決まった瞬間の秋元さん(写真手前)。思わず泣いてしまったという

-秋元さんが感じる学生ビジコンの魅力を教えてください。

魅力は2つあります。1つは、社会やビジネスをリアルに感じられることです。普通に大学生活を送る中でビジネスを意識する瞬間って、少ないと思うんです。だからこそ、ビジコンを通してビジネスで成立する社会の仕組みを学べたのは貴重でした。

また、チームで挑むことで、部活のような仲間意識を感じられることもビジコンの醍醐味だと思っています。ビジコンの期間中は、チームで集まって議論する機会が多いんです。話し合いを行うことで結論を導き、考え抜いたアイデアを他チームと競い合うという過程は、部活のときの青春感と達成感に近いなと思っています。

-確かに!大学生になると人間関係が広く浅くなりがちですよね。

はい。だからこそ、チームで話し合って1つのことに注力したり、追い込んで成果を上げたりするのは、ビジコンならではの楽しみだと思っています。中高時代に部活を楽しいと思っていたのなら、同じような面白さを感じられるんじゃないかと。

ビジコンの経験は社会人になってからどう活きているか

-社会人としてお仕事をされる中で、ビジコンの経験は役に立つと思いますか。

ビジコンの参加過程で学んだことが仕事でも活かされていると思います。ビジコンで身につけた物事の本質を考える習慣は、現在取り組んでいる新規事業開発でも非常に役立っています。

一言で新規事業開発と言っても、なんでもかんでも自由に事業を考えれば良い訳ではありません。会社の置かれている状況や社会の情勢、社長の目指している方針や自身が所属する部門の役割など、様々な要素を鑑みた上で求められる新規事業を開発する必要があります。その際、情報の波に飲まれず、常に本質は何かを見極めながら事業開発を行う姿勢は、ビジコンで得た学びが活かされているからだなと感じています。

またこれ以外にも、アイデアを出す際の考え方やチームのまとめ方、企画書で抑えておくべき要素やプレゼン時のふるまいなど、ビジコンで実体験として得た学びは、どれも社会人に出た際の基礎力として役立っています。

ビジコンに挑戦する学生へメッセージ

-最後に、今この記事を読んでいる大学生の皆さんにメッセージをお願いします。

今、この記事を読まれているのであれば、ぜひ応募してみてほしいというのが率直な思いです。この記事を読まれているということは、ビジコンに興味があるということだからです。

もちろん、「時間的に大丈夫かな」「自信がない」など、参加しない理由はいくらでも思い浮かぶと思います。変化を避けて、やらない理由を考えてしまうのは、人間として正常な反応。

ただ、それでも心のどこかで「挑戦してみたい」という気持ちがあるなら、チャレンジしてみるべきだと思います。挑戦しなくても何も変わりません。でも挑戦すると、何かが変わるかもしれません。この記事を読んでいるということは、何か今の自分を変えたいという気持ちが少しでもあるということでは無いでしょうか。

失敗しても大丈夫、優勝できなかったとしてもそれがバネとなって今後の自分に活かすことができます。

この記事を読まれている時点で、あなたは一歩踏み出したのだと思います。だからこそ次の一歩として、ぜひビジコンに挑戦してみてほしいなと思います。

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